中小企業法律支援センター

新米弁護士の一日 投稿者 : 弁護士 宮島 哲子(弁護士)

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執筆日:2016/12/19

 

「弁護士さんは、普段どんな仕事をしているのですか」との質問をよく受けます。また、弁護士のイメージとして、裁判所(法廷)で活躍している姿を思い浮かべられる方も多いと思います。しかし、弁護士にもよりますが、毎日裁判所に行くわけでもありません。そこで、今回は新米弁護士の一日をレポートします。このレポートによって、弁護士の仕事のイメージを少しでも持ってもらえたら幸いです。

取材対象は、弁護士登録1年目で、中小企業に関する様々な問題を主要な取扱い案件とする中規模法律事務所に勤務する新米弁護士です。

 

<<午前>>

9:00~ 刑事事件の被疑者と接見(@都内警察署)
この日は、傷害事件の被疑者と接見し、前日の取調べ状況を聞き、今後の弁護方針を確認しました。

10:30~ 刑事事件の担当検事と面談(@検察庁)
事件によっては、刑事弁護活動の一環として、担当検事と面談することがあります。
この日は、先ほどの傷害事件に関し、検事に対し、被疑者作成の謝罪文を被害者に渡してもらうよう依頼すると同時に、今後の捜査予定や処分の見通しについて尋ねました。

11:15~ メールチェックや折り返しの電話(@事務所)

12:00~ ランチ
一日の中で一番楽しみにしている時間です。事務所の先輩弁護士や事務員さん、代表弁護士とランチを食べながら仕事に関係のない雑談をしているとリフレッシュすることができ、午後の仕事の活力が生まれます。

 

<<午後>>

13:00~ 執務(@事務所)
担当事件(共同経営者間の金銭トラブル)について、前日の依頼者との打ち合わせを反映し、裁判所提出書類の作成をしました。

15:00~ 仮差押え事件の裁判官審尋への同行(@裁判所)
東京地方裁判所で仮差押え(訴訟提起等の前に不動産等の財産を保全する手続き)を申し立てた場合、裁判官との審尋という手続が行われます。審尋では、裁判官に対し、提出済みの申立書や添付資料の補足説明を口頭で行います。この日は、事務所の先輩弁護士が担当する事件の裁判官審尋に同行しました。

16:00~ 執務(@事務所)
裁判所提出書類の作成を引き続き行いました。

 

<<夕方以降>>

18:30~ 研修(@弁護士会)
弁護士会では多くの研修が行われています。
この日は、一年目の弁護士向けの研修に参加し、労務相談への対応について学びました。

20:30~ 懇親会(@居酒屋)
先ほどの研修会の後はしばしば参加者間で任意の懇親会が開催されます。懇親会は、同期の弁護士の近況を聞いて刺激を受けたり、先輩弁護士から体験談やアドバスを聞くことができる大変貴重な時間です。

23:00~ 帰宅
明日の予定を確認してから就寝します。

 

新米弁護士の一日をレポートしましたがいかがでしたか。

弁護士の一日は、勤務先の事務所や、弁護士が現在抱えている案件、登録年数等により十人十色ですが、弁護士の業務について具体的なイメージをもつ上で少しでも参考になれば光栄です。

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