経営お役立ちコラム
2020.02.13 【知的財産】
中小企業が特許をとるメリット
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特許は、非常に特殊な発明・技術にだけ認められるもので、自分には関係ないもの、といったイメージがありませんか。また、特許出願には費用がかかるが、その結果どのようなメリットがあるのかよくわからない、という声も聞きます。そこでここでは、中小企業が特許をとるメリットについてご説明します。
特許の効力
特許を持っている人だけが、その発明・技術を使うことができます。さらに、他の企業があなたの特許に関する発明・技術を使っていたら、差止めを求めたり、損害賠償を求めることができます。そのため、あなたが持っている特許と同じことを、他社は実施することができなくなります。その結果、あなたが特許を使って行っているビジネスについて、他社の参入を困難にさせる、という効果を生みます。
また、あなたの持つ特許は、あなたの意志で他社に売却することができます。他社にとって重要な特許(つまり他社のビジネスにとって邪魔な特許)であれば、高い金額で売却できる可能性もあります。さらに、特許の賃貸(ライセンスまたは実施許諾といいます。)をすることもできますので、これにより収入を得ることもできます。
信用力・交渉力
特許は、特許庁に登録され、特許番号が付与され、その情報は公開されます。これにより、あなたの技術は特許による裏付けがあることを、他人に対して証明することができ、その結果、信用を得ることができます。
特許を持っていることは、投資または融資を受ける際、ベンチャーキャピタルや銀行に対して、自社の価値を具体的に説明するための重要な根拠になります。また、消費者に対しては、特許により商品の価値をよりわかりやすく説明できます。加えて、取引先に対しては技術力のアピールになります。
まとめ
このようなメリットのある特許ですが、ただ取得すればいいというものではありません。費用もかかりますので、あなたの持っている技術、あなたの行っているビジネスに合わせて、効果的な特許を取得する必要があります。また、他社があなたのビジネスに参入してこないよう、なるべく広くかつ抜け穴の少ない特許を取得する必要もあります。このように、どのように特許(知的財産)を活用するか、という考え方が、「知財戦略」です。
特許をはじめとした知的財産は、あなたのビジネスを強化する要素になります。事業戦略の一環として、知財戦略についても検討されることをお勧めします。