経営お役立ちコラム

2022.06.29 【SDGs】

中小企業がSDGsに取り組むべき理由を教えてください。

弁護士 星 太輔

Q
中小企業がSDGsに取り組むべき理由を教えてください。
A
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2030年までの具体的指針です。
この目標が掲げられたのは、世界中で開発競争が繰り広げられてきた結果として貧困や飢餓を招き、自然環境が破壊されるなどにより、経済・社会の基盤となる地球の持続可能性が危ぶまれたためです。
そして、日本において企業の99%は中小企業であり、SDGsの目標の達成のためには、中小企業がSDGsに取り組むことが不可欠といえます。
また、中小企業がSDGsに取り組むことは、上記の社会的課題に対応するだけでなく、新たな事業機会の創出、企業のイメージ向上、若くて優秀な人材の獲得も期待できます。

(解説)

最近、街中で、SDGsの各目標を表す17色の円形バッジを付けている方を見かける機会が増えてきました。
SDGsに取り組むことは、社会的課題に対応するだけではなく、次のようなメリットがあります。
まず、新たな事業機会の創出を挙げることができます。大企業はSDGsを中心とした経営を推進させており、グループ企業や、サプライチェーンにある中小企業にまでその取り組みを求めようとしています。大企業とのこれまでの取引を維持するためにはSDGsに関連した環境や人権などの遵守への取り組みが必要とされ、他方でSDGsに取り組んでいる中小企業にとっては大企業を含む新たな取引先を獲得する機会ともいえます。
また、SDGsに即した商品やサービスを好んで使用したいと考える消費者も増えてきており、SDGsに取り組むことは、このような意識の高い消費者に自社の商品をアピールすることに繋がり、自社自身のイメージ向上にも貢献します。
さらに、昨今では、学生もSDGsへの取り組みに関心を持つようになり、企業規模の大小、給与などの待遇面だけでなく、社会への貢献度という視点で就職先を選ぶ学生も増えてきており、SDGsに取り組むことで、そのような高い意識を持った優秀な人材を確保することが期待できます。
これらの理由から、中小企業がSDGsに取り組むことは必要といえます。

以上の記事に関するご不明点、SDGsやビジネスと人権に関するご相談は、中小企業・個人事業主の法的支援を扱う「東京弁護士会中小企業法律支援センター」の相談窓口まで、お気軽にお問い合わせください。